わし、秋葉山(あきはやま)の天狗。字が下手なのが悩み。
二川の大岩寺(だいがんじ)に居る月舟(げっしゅう)という僧がめっぽう字が上手いと聞いてのん。あるとき、和尚の右腕を借りたんじゃ。「お礼に和尚が書いたものは必ず守る」と約束してな。借りてる間は、和尚の右手は思うように字が書けんかっただろうが、すぐに返したでな。
すると、思った通り!わしが天狗の中で一番の筆上手と褒められたんじゃ。後に、寺が大火に遭ったとき、月舟書の木の額だけは、焼けずに残ったぞ。もちろん、わしが守ったんじゃ。いまも「岩屋堂」「大岩寺」「亀見山」の3つの額が残っておるぞん。
二川のわしが豊橋妖怪ハンコ展の仲間を代表して、本陣の妖怪仲間たちへ挨拶と加勢に行ってきたぞん。
いや、素晴らしい!美しい浮世絵女たちが、勢揃いじゃ。ため息がでるのぉ。いまのスカートなるものも好きじゃけど、着物や島田結いは格別じゃ。皆もぜひ、行くように。
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